ヘリサートの基礎知識
ヘリサートの基礎知識
DIYブームにより、自宅で家具を作ったり家電や車を自分で修理したりする方が増えてきています。ものづくりや機械いじりが好きな方は、工具にもこだわってDIYを楽しまれている事でしょう。こちらでは、DIYに欠かせないネジの修理に用いられるヘリサートについてご説明致します。 ヘリサートとは雌ネジが破損したりネジ山が潰れたりした際、ネジを修理・補強するために使用する工具をヘリサートといい、ヘリサートを使って修理や補強を行う事をヘリサート加工といいます。 ヘリサート加工では、ドリルで下穴を開けてタップでネジを切り、そこにヘリサートを挿入する事で、雌ネジの部分を作ります。ヘリサートはバネ状になっており、軽く絞り込みながら下穴に挿入するため、挿入後はバネの作用によって下穴の中で広がり、抜けにくくなります。 ヘリサートの必要性「普通のネジでもしっかり固定出来るのだから、ヘリサートは必要ないだろう」と思っていませんか?確かに、日本では様々な規格のネジが作られており、丈夫でゆるみにくいネジはたくさんあります。しかし、丈夫なネジでも、経年劣化や締めすぎによる破損、振動や温度変化によるゆるみが発生してしまいます。 そういった場面でヘリサートを使用する事で、修理する前よりも強く、ゆるみにくいネジに生まれ変わる事が出来るのです。また、ヘリサートで雌ネジの強度を高めると母材の損傷防止になり、結果的として母材の耐久性向上に繋がります。 こんなときにおすすめ工具を使う専門職の方でなければ、ヘリサートをどのような場面で使えば良いのか分からないと思います。おすすめの使い方としては、軽金属や樹脂の加工です。軽金属や樹脂は鉄と比べると強度が低いため、タップ立てしたままでは高い締結力が得られません。 ヘリサートを挿入すると締結力を強くする事が出来るので、制作物の強度が高まります。この他にも、振動や熱の影響を受けやすい車の部品や、不良雌ネジの修理にも使う事が出来ます。 当店では、ヘリサート工具セットを販売しています。このヘリサート工具セットは、ネジの様々な規格とサイズをカバー出来る便利な商品です。是非、ご自宅での修理や工作にお役立てください。 |